セブ島のカフェで見かける魔法の合言葉「CLAYGO」とは?

セブ島

フィリピン・セブ島のカフェやおしゃれなレストラン、あるいは賑やかなファストフード店に足を踏み入れると、テーブルの隅や壁に誇らしげに掲げられた「CLAYGO」という不思議な5文字に出会うことがあります。

初めて見た方は「何かのブランド名?」「メニューの名前?」と思うかもしれません。

しかし、これは現在のフィリピンで急速に広まっている「魔法の合言葉」なのです。

今回は、旅の途中で出会ったこの言葉の意味と、そこから見えてきたフィリピンの文化、そして改めて感じた「日本人の誇り」についてお話しします。


CLAYGOの意味は「Clean As You Go」

CLAYGO(クレイゴー)とは、「Clean As You Go」の頭文字をとった略語です。 直訳すると「自分が行くときは、綺麗にしていこう」

つまり、「使った場所は自分で片付けてから帰りましょう」というマナーを呼びかける標語です。

「おもてなし」から「自律」への変化

実は、フィリピンではファストフード店であっても、食べ終えたトレイはそのままテーブルに残し、スタッフが片付けてくれるのが一般的でした。

しかし近年、都市部のカフェやフードコート、大学などの教育機関を中心に、このCLAYGOの精神が強く推奨されるようになっています。これには、以下のようなポジティブな背景があります。

  • 次に座る人への思いやり: 自分が去った後、すぐに誰かが気持ちよく座れるように。
  • スタッフへの敬意: 忙しく働くスタッフの負担を少しでも減らそうという配慮。
  • 公共心の育成: 「誰かがやってくれる」ではなく「自分でやる」という自律の精神。

日本古来の「飛ぶ鳥跡を濁さず」精神との共通点

私がこの「CLAYGO」の標語を初めて目にしたとき、正直に言うと、最初はピンときませんでした。

なぜなら、日本で生まれ育った私たちにとって、食べ終わったトレイを返却口に下げたり、テーブルを軽く拭いたりすることは、まるで空気を吸うように当たり前のことだったからです。

しかし、一歩日本を離れて世界を旅すると、その「当たり前」が実は非常に高いスタンダードであることに気づかされます。

「飛ぶ鳥跡を濁さず」

日本に古くから伝わるこの精神が、今、フィリピンという成長著しい国で「CLAYGO」という新しい言葉として、一つの目標やマナーとして根付こうとしている。その光景を目の当たりにするのは、非常に興味深い体験でした。


旅は「日本の素晴らしさ」を再確認する鏡

世界を旅して、現地の文化に触れる醍醐味は、単に観光地を巡ることだけではありません。

自国の水準の高さを知り、世界が日本のような「公共の美徳」に追いつこうとしているのを肌で感じる。それによって、日本人としての誇りを改めて胸に刻むこと。 これこそが、素晴らしい旅の気づきだと思うのです。

セブ島のカフェで「CLAYGO」の文字を見かけたら、ぜひ誇りを持って、いつも通り綺麗にテーブルを整えて席を立ってみてください。

そのスマートな振る舞いは、きっと現地の人の目にも素敵に映るはずです。


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